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掲載日:[2009年8月 7日 09:30]
受験生の皆さん、こんにちは。 CSのディレクター、久保田正崇と申します。 論文試験まで1カ月を切りましたね。受験勉強も終盤になってくると、目標を見失って「何のために勉強しているのだろう」と思うこともあるかもしれません。そこで今日は、皆さんが合格した後に加わることになる会計の世界で何が起こっているのかについて少しお話したいと思います。

皆さん、IFRS(国際財務報告基準)という言葉はご存知でしょうか。国際会計基準と呼ばれることもあります。最近、新聞や雑誌等ではよく取り上げられているので、詳しく知らなくても聞いたことはあるという方は多いのではないでしょうか。
IFRSは、IASB(国際会計基準審議会)が制定する国際的な会計基準で、現在ヨーロッパを中心に世界で100カ国以上が適用しています。詳しい説明は専門書に譲りますが、いずれにしても、現状でアメリカと日本を除くほぼ全ての先進国が、上場会社の会計基準としてIFRSを適用済みあるいは適用時期を決定済みです。
昨今は100年に1度の不況といわれますが、今、会計を取り巻く世界は100年に1度の変革期にいます。それがIFRSです。
皆さん、世界のどこに行っても通用するものを思い浮かべてみてください。ありますか?言葉も、法律も、通貨も、税制も、常識も、服装も、度量衡すらも違います。スポーツを除くと、世界統一の「ルール」は歴史上ほとんどありません。ところが今まさに、IFRSによって、世界統一ルールが作られようとしています。この結果、日本の会計士でも、アメリカの会計士でも、フランスの会計士でも、同じ考え方と用語を用いて、監査やコンサルティングをすることができます。つまり、会計士だけは世界のどこに行っても、共通のビジネス言語を持つことができるようになるのです。IFRSの適用という歴史的瞬間に立ち会い、かつそのパイオニアとなるチャンスが皆さんの目の前にあります。
今の勉強こそが、このチャンスをつかむための最後の手続きです。疲れたり行き詰まったりすることもあると思いますが、その先にある広い世界を思ってもうひと頑張りしてみませんか?
皆さんと一緒に、あらたな世界に乗り出せることを、われわれは楽しみにしています。
CS ディレクター 久保田正崇